自動翻訳を使えば、英語が話せなくても対応できます。翻訳されやすい日本語の書き方、ルールの伝え方、クレームへの最初の返し方をまとめます。
違うのは「質問の中身」ではなく「受け取り方」
外国人のゲストからの質問も、鍵・道順・Wi-Fi・家電・水回り・ごみや音のことが中心で、日本人のゲストと大きくは変わりません。違うのは、「自分の判断で進めてよいか」で迷い、早めに問い合わせてくることです。説明を増やすより、本人が「これで合っている」と確かめられる材料を添える方が効きます。
- 道順:「この看板が見えたら合っています」という確認の一言と、到着直前の景色の写真
- 鍵:ダイヤルの正しい位置や、開く直前の状態の写真
- 家電:電源・冷暖房の切り替え・温度だけに絞り、「ほかのボタンは触らなくてよい」と書く
- 浴室:「中は濡れてよい、脱衣所には水を出さない」という境界を写真や図で
翻訳されやすい日本語の書き方
- 主語を省かない
- 「こちら」「そこ」をやめ、「2階」「玄関のキーボックス」のように名前で書く
- 一文に動作を一つだけ。手順の順番に並べる
- 遠回しな前置きを省く
多言語にするときは、日本語の箇条書き → 短い英語 → 英語から各言語へ、の順に訳すと品質が安定しやすくなります。何を・どの順で伝えるかは人が決め、何語にするかは翻訳に任せます。
案内は日本語と英語までそろえ、ほかの言語はカメラで文字を訳すアプリの使い方を図で貼っておく方法もあります。リモコンのボタンには、英語・中国語・韓国語の訳を貼ると迷いが減ります。
ルールは「理由」と「代わりの過ごし方」と一緒に
誤解の多くは、「どこまでなら大丈夫か」の感覚の違いから生まれます。禁止だけでなく、理由と線引きを伝えます。
- 音:時間だけでなく場所も書く(玄関・駐車場・ベランダでは話さない)。「窓とカーテンを閉めれば室内での会話は問題ない」と、代わりの過ごし方も添える
- 喫煙:「建物の中も外も禁止」と範囲をはっきり書き、違反したときの対応も書いておく
- ごみ:「外に置かない」だけでなく、動物や虫が寄る・近所の迷惑になる、という理由を添える
定型文を場面ごとに用意する
予約の確定、チェックインの前日、よくある質問(Wi-Fi・ごみなど)、すぐに返信できない夜、チェックアウト後のお礼。場面ごとに文を保存し、予約サイトの自動送信も使います。返信できる時間帯と、緊急時の連絡先も先に伝えておきます。
クレームへの最初の返し方
- 最初の数行で、お詫び・気持ちへの共感・知らせてくれたことへのお礼を伝える(言い訳から始めない)
- 写真や短いビデオ通話で、何が起きているかを確かめる
- 「今すぐできること」と「明日以降にすること」を分けて伝える
- 補償の上限は前もって決めておき、やわらかく、しかしはっきり示す
- それでも納得されないときは、具体的に何を望んでいるかを言葉にしてもらう
CHECKLIST確認のチェックリスト
- 案内文の主語と指示語を直した
- 日本語と英語の案内がそろっている
- ルールに理由と代わりの過ごし方を書いた
- 場面ごとの定型文を保存した
- 返信できる時間帯と緊急連絡先を伝えている
- 補償の上限を決めてある